2022/1/13 名古屋一人旅

旅行

前の旅で鯨に会えたので、次はシャチに会いたくなった。

日本でシャチに会える場所は、千葉県と愛知県の2つだけだ。

名古屋めしは前から気になっていた。

という訳で、シャチと名古屋めしを求めて愛知県に行くことに。

宿は「天然温泉 錦鯱の湯 ドーミーインPREMIUM名古屋栄」。

少し贅沢して朝食付きのプランにした。

今回は、一人の寂しさを強く感じられる旅になった。

一日目

高速バスで名古屋へと向かう。

名古屋めしといえば、味噌カツ、ひつまぶし、手羽先、きしめん……様々な料理が存在する。

喫茶店文化も有名だ。僕がこれを知ったのは、確かコメダ珈琲がきっかけだった気がする。

とにかく、食べ物がたくさんあるのは嬉しい。

冬の一人旅は初めてだ。

はたしてどんな旅になるのだろう。

10:10 名古屋到着

名古屋に到着。

天気が死ぬほど悪い。なかなか厳しい寒さだ。

マフラーと手袋を用意していてよかった。

それにしても、車が多い。

常に車道を車が走っていく。忙しない街だ。

商店街の様子。

名古屋の街をぶらついてみる。

昔ながらの店に流行りの新しい店、何やら怪しい店……と、色んな店が近くに密集している。

過去と未来をごちゃ混ぜにしたような、不思議な町並みだ。

11:30 栗りん

お昼はうなぎを食べるつもりだった。

しかし、歩いているとモンブラン専門店を発見する。

いわゆる絞りたての栗で作るモンブランだ。

よく耳にするが、食べたことはない。

せっかくの機会なので、その「栗りん」に入店することに。

店内はかなり狭く、女性客とカップルしかいなかった。

しかも、よりによってカウンターのど真ん中に案内される。

場違い感がすごい。やってしまった……!

そして、黄金モンブランが運ばれてくる。

思ったよりもデカい。

マロンペーストが極細のパスタみたいだ。

口に運ぶと、ほっくりとした栗の香りが広がる(洒落ではない)

栗とはこんなに香ばしいものだったのかと驚いた。

栗の風味が内部のメレンゲの甘さと合わさり、確かにうまい。

添えられた塩昆布と和紅茶も、甘くなった口を引き締めてくれる。

ただ、デカい。

とても美味しかったのだが、クリームで胸焼けしてしまった。

完全に満腹になり、お昼のうなぎは諦める。

12:20 名古屋市科学館

腹ごなしに散策しようと思ったのだが、外の寒さがますます苛烈になってくる。

あてもなくぶらつける天候ではないので、名古屋市科学館に避難。

見学に来ていた小学生に混ざり、館内を歩く。

大きなお友達がキッズの邪魔をする訳にはいかない。

そそくさと人が少ないエリアに移動する。

竜巻を発生させる機械。

あれに触るとどうなるのだろう。

思っていたよりミジンコは大きかった。

一寸の虫にも五分の魂である。

ここにも竜涎香が。

館内を回り終え、どう時間を潰そうかと悩む。

しかし外に出ると、風が止まって寒さが大分ましになっていた。

歩き回れそうなので、東山動植物園に向かう。

14:10 東山動植物園

電車で東山公園駅に到着。

入園料金は500円だ。

平日でもそこそこの人がいた。

きっと誰もがよく遊びに来る場所なのだろう。

サイくん。ゴツさが遠くからでも分かる。

ゾウさん。間近で眺めるのは久しぶりだ。

やっぱり大きな動物はいい。

カンガルーさん。顔がシブい。

フラミンゴの赤はこんなにも綺麗だったのか。

なんと恐竜まで展示されているのだ。

ゴールデンカムイで見たやつ。

重量感がガラス越しでも伝わってくる。

山の中で遭遇したら死を悟るしかない。

眠るコアラさん。かわいいですね。

近くの女子たちが夢中になっていた。

僕も寝てるだけで褒められたいものだ。

こちらはバクさん。

あまりにも白黒分かれすぎていて、何だか人工的な感じさえする。

彼は何を思っているのだろう。

15:30 ドーミーイン

植物園エリアもあったのだが、時間が迫ったので駅に戻る。

あそこだけで一日潰せそうだ。

そして、ようやくチェックイン。

やはりドーミーは落ち着く。

いつものように大浴場を使用。

なんとシャチホコの口からお湯が流れていた。さすが名古屋だ。

ドーミーインの大浴場は、地域ごとに特徴があるのがいい。

身体を温めたところでくつろぐ。

ベッドが心地よく、思わず眠ってしまった。

20:00 下の一色 本店

2kmほど歩き、「下の一色 本店」に到着。

魚屋直営の居酒屋だそうだ。

何より質のいい鯨肉を取り扱っているらしい。

かなり気合いが入った居酒屋という印象。

店員さんもバリバリ働いている感じがする。

本日のおすすめ酒を注文。

お通しがうまい店は信用できる。

そして、鯨のレアステーキが運ばれてきた。

うまいッッ!!!!!

今までで一番好みの鯨肉だ。

熱を入れたことにより、肉が香ばしい。

ボリュームはあるが、大根おろしでさっぱりといただける。

刺身三種盛り。

鯨のヒゲが添えられている。

今まで食べた刺身は半分凍らせているものだったが、こちらは生だ。

そう、僕はずっと生の刺身を探していたのだ。

ニンニク醤油が肉の甘味を引き立てる。馬刺しのようでうまい。

鰹出汁が酔った身体に嬉しい。

鯨を満喫し、いい気分で店を出る。

ごちそうさまでした。

21:50 夜鳴きそば

外はまさかの雪が降っていた。

おまけに風も強烈で、温まっていた身体がどんどん冷えていく。

目を開けるのも難しいほどの勢いだ。

なすすべなく雪に降られながら、また2kmを歩いてホテルへと向かう。

夜道には誰も歩いていない。

何だかとても寂しい気分になった。

自分は今、本当に孤独なのだと感じる。

冬は寂しい季節だ。

ホテルに到着。

かじかんだ手で震えながらスープを飲み干す。

人を生かす「熱」が、直接体内に移っていくのが分かる。

今までで一番うまい夜鳴きそばだった。

二日目

今回は朝食付きのプランだ。

ドーミーの朝食はクオリティが高いと評判なのだが、まあどうせ外で食べ歩くし……と、いつも無しのプランにしていた。

初めてドーミーの朝食バイキングを利用する。

6:40 朝食

評判通り、ビジネスホテルとは思えない仕上がりだ。うまい!

ひつまぶし(風)は、小さいながらしっかりとうなぎの味がする。

きしめんと温泉卵。つるつるしてうまい。

もうドーミーの朝食だけで名古屋めしを制覇できそうだ。

宿泊するなら、ぜひ朝食付きのプランにすることをおすすめする。

満腹になり、チェックアウトまでベッドでだらだら過ごす。

9:30 名古屋港水族館

ホテルを出て、シャチのいる名古屋港水族館を目指す。

昨晩の雪がしっかり積もっていた。

電車で到着。天気は相変わらず悪い。

手続きを済ませ、さっそく中に入ってみる。

さっそくお目当ての動物に遭遇。

海の生態系の頂点に立ち、おまけに見た目も優れている。やはりシャチはチートだ。

ベルーガさん。こちらもかなり大きい。

衝撃に強そうな頭部をしている。

下顎に印があるシャチがリン。

いつも母親のステラにくっついているらしい。

長生きしてほしいものだ。

相変わらず骨格が堅牢すぎる。完全に恐竜だ。

な……なんだお前はっ!

モンハナシャコのパンチは、ヤバすぎることで有名だ。

海中で獲物の貝殻を破壊する威力らしい。

あまりにも速いせいで、周囲の水が沸騰してしまうそうだ。そんな漫画みたいな……!

この水槽で、ずっと魚とカニがお互いを見つめ合っていた。

意思疎通しているようにしか見えない。

不思議な光景だった。

やっと本物のチンアナゴに出会えた。

確かに可愛らしいビジュアルだ。人気が出るのも頷ける。

クラゲ。何だか体内の白血球のようだ。

朝イチなので快適に回れたが、一周するとシャチの水槽はかなり混雑していた。

一人で水族館を回るなら、開館直後に限る。

13:30 うなぎ しら河

水族館を堪能して名古屋駅に戻る。

ひつまぶしを求めて「うなぎ しら河」へ。

うまいッッ!!!

やはりうなぎは美味しい。

焦げ目の香ばしさがたまらない。

薬味と出汁で変化を加え、その味を楽しむ。

関東風のうなぎは、一度蒸してから焼き上げるそうだ。

いつか関東風のうなぎも食べてみたい。

14:40 名古屋城

いい天気になってきたので散歩する。

城にはさっぱりだが、せっかくなので名古屋城を見に行ってみる。

堂々たる佇まいだ。

シンボルの金シャチが一際目を引く。

そういえば、エビフライを食べていない。

探そうかと思ったが、さすがにひつまぶしの直後は入らなかった。

その後もあてもなく名古屋を彷徨う。

この街の人は、誰も僕を知らない。

数分後に僕がこの世から消えたとしても、誰も困ることはない。

人の意識下に存在しなければ、そこにいないのと同じだ。

まるで自分は浮遊霊のようだと思った。

17:50 味噌カツ

バスの到着時間が迫り、駅前でお土産を買う。

両口屋是清の銘菓詰合を購入。

お茶とよく合う和菓子で好評だった。

そうだ、名古屋といえば味噌だ。

まだ味噌っぽいものを食べていない。

JR名古屋駅にあるお店で味噌カツを注文。

味噌の風味が強くてうまい。

カツ丼は卵とじが好きだが、こちらも濃い味付けでご飯が進む。

福井のソースカツ丼も美味しかったなあ。

味噌カツを食べ終え、バスへと向かう。

さらば名古屋。いいところだった。

終わり

今回は名古屋めしをしっかり堪能できた。

シャチにも会え、うまい鯨のお店にも行けて満足な旅になった。

夜道の孤独感と切なさは、冬の一人旅ならではの味わいだと思う。

名古屋は色んなものが存在する、不思議な街だった。

また訪れて、今度はエビフライや手羽先を食べにいきたい。

タイトルとURLをコピーしました