2021/10/27 鳥取一人旅

旅行

一人旅を続けていて、ふと疑問に思った。

魚が大好きな僕であるが、海の近くに行ってもあまり刺身を食べていない。

精々高知のカツオくらいだ。

新鮮な魚をガッツリ食べたい!!

そういえば、鳥取は日本海のすぐ側だ。

白イカとモサエビという食材が特産品らしい。

しかも、鳥取は星取県という別名があり、どの市町村からでも星空が楽しめるそうだ。

ああ、星空も長い間目にしていない。

おまけに鳥取砂丘も行ったことがない。

これはもう決まりだ。

鳥取県に一人旅をすることにした。

泊まった宿は「鳥取グリーンモーリス

鳥取で評判のビジネスホテルだ。

今回は、最も一人旅らしい旅になった。

一日目

高速バスで鳥取県を目指す。

ぷっちょを食べながら砂丘に想いを馳せる。

日本人は世界でも有数のイカ食い民族だが、鳥取は全国屈指の消費量を誇る。

白イカとは、漁り火の際に一本釣りで釣り上げられるケンサキイカのことらしい。

甘味が強くてうまいそうだ。

モサエビはクロザコエビのこと。

甘エビよりも甘味・旨味があるが、鮮度がシビアであまり外部に流通しないらしい。

ああ、楽しみで仕方ない!

11:40 鳥取到着

バスに揺られ、ついに到着。

落ち着いた感じの駅前だった。

県ポケモンのサンドの自動販売機を発見。

鳥取砂丘へはバスを使う。

乗り場が色々あって、どれが砂丘行きなのか分からない。危うく別のバスに乗りかける。

悩んだ末、ようやく正しいバスを発見。

待ってろよ砂丘!

12:30 砂丘到着

知らない土地をバスで動くのも、なかなか風情がある。

ついに砂丘へと到着。

わあーっ!

と、ダッシュしたいところではあるが、ここはグッと堪えてスルーする。

砂丘よりも先に行くべき場所があるのだ。

13:00 鯛喜

鳥取の下調べをしていて、お昼は絶対「鯛喜」の海鮮丼を食べると決めていた。

予約必須と聞いていたので、抜かりなく電話しておいた。

店内も狭く、確かに大勢は入らなさそうだ。

そして、ついに席へと運ばれてくる。

ウオオオオオーッ!

一体何種類の刺身が載っているんだ……?

もうべらぼうにうまい。

これが食べたかったんだ。

新鮮な魚は臭みのなさとしゃきっとした歯触りが魅力だ。

食べても食べても新たな刺身が現れる。

魚への欲を満たされ、大満足でお店を出る。

13:30 鳥取砂丘

食事を終え、今度こそ砂丘へと向かう。

有名な馬の背が見える。

見つめていると遠近感が狂う。

すぐそこにある気がするのに、実際はそこそこ歩かないといけない。

途中でラクダに乗れるコーナーがあったので、お金を払って乗ってみた。

意外と左右に揺れるので、体幹が求められる。

昔の人々はこれで砂漠を歩いていたんだなあ……。

砂丘の中のオアシス。

砂漠の旅人の気持ちが少し分かる。

馬の背の頂上に到着。

日本海が一望できる。

海風が吹いていて気持ちがいい。

何より、空が広い。

遮蔽物がないと、空の広さを余すことなく感じられる。

空の高さに意識を向けたのはいつぶりだろう。

この風が風紋と呼ばれる砂模様を作る。

滑らかな曲線が綺麗だ。

再び海を見ていると、ふと好奇心が芽生えた。

この坂を下って向こう側に行けば、海のすぐ目の前に行ける。

でも帰りが絶対しんどいし……。

結局行ってしまった。

それにしても、秋なのに日差しがエグい。

本当に砂漠を彷徨う旅人になった気分だ。

こちら側に来る人は少なく、海を思う存分一人で感じることができた。

やがて、帰るために再び斜面を駆け上がる。

砂は衝撃を吸収するので、足を動かしてもなかなか前に進めない。

猛暑ということもあり、体温が急激に上がっていく。

駄目だ、また高知県の二の舞になってしまう……!

火照った身体で何とか復帰。

やはり不思議な景色だ。

何となく、巣を作るアリになったような気分になる。

14:30 砂の美術館

やや熱中症気味だが、砂の美術館へ向かう。

繊細な技術に惚れ惚れとさせられる。

動物の彫刻もお見事。筋肉や毛並みの質感までもが再現されている。

じっくり見たいところだが、バスの時刻が迫っていた。

ダッシュでバス停に到着。

何とか間に合って一安心だ。

しかし、時刻になってもバスが来ない。

まあ数分の遅れはよくあることだ。

気長に待っていると、やがて向こう側の停留所にバスが現れる。

ん?あれ帰りのバスじゃないの?

気付いた時には遅かった。

どうやら僕が立っていたのは、行きのバス停だったらしい。

しまった……来る時に位置を覚えておくべきだった……。

15:15 多鯰ケ池

それでも、一応次のバスでギリギリ間に合うはずだ。

仕方ないので、周囲を散策してみる。

どうやら多鯰ケ池なる池があるらしい。

鯰がたくさん生息してそうな名前だ。

静かで穏やかな空間だ。

ベンチで水面を眺めてバスを待つ。

何だか、世界から断絶された秘密の場所という感じがする。

家が近ければ、一人の時間を求めてしょっちゅう訪れてしまいそうだ。

ここでお弁当を食べたら美味しいだろうな。

16:00 鳥取グリーンモーリス

何とかチェックインに間に合った。

静かな雰囲気のホテルである。

部屋も広く感じる。

汗を流すために大浴場に向かうことにする。

大量のタオルが設置されていたのがよかった。

毎回持って帰らなくていいのでありがたい。

また、風呂上がりにマッサージ機を発見。

なんと無料で使用できるそうだ。

使っているうちに、危うく寝落ち寸前までいってしまう。

他にも、読書コーナーに置いてある漫画の数が圧巻だった。

約5000冊の漫画を用意しているそうだ。

もうここだけで一日を潰せそうである。

18:50 炉端かば

リラックスしたところで、ホテルを出る。

今回の夕食は「炉端かば」を選択。

鳥取といえば梨ということで、梨ハイを頼んでみた。

梨の果肉のシャリシャリ感が美味しい!

お通しにホタルイカが出てくるのも嬉しい。

追加で刺身と鳥取の地酒を注文。

うまいッッ!!

マグロの分厚さがとんでもねえ。

どの魚もめちゃくちゃうまい。

日本酒を飲めるようになってよかったと心から思う。

そして目当ての食材を探してみる。

なんと刺身は無いらしい。マジか……。

白イカの天ぷら。

弾力ある身はサクッと歯で切れる。

モサエビの塩焼き。

干しエビっぽい味だ。

両方とも美味しかったのだが、やっぱり……刺身で食べたかった……。

後ろ髪を引かれる思いで店を出る。

あまり飲めないくせにたくさん飲んだので、身体がしんどい。

夜の広場で少し休憩する。

事前に調べておいた星空指数は80%だったのだが、見上げた夜空は雲がかかっていた。

満足はしているのだが、なかなか上手く噛み合わない旅だ。

二日目

あまり眠れず、微妙な睡眠のまま起床。

やっぱり何だか噛み合わないなあと思う。

まあ、そんな時もあるだろう。

気を取り直してホテルを出る。

10:40 白兎神社

40分ほどバスに乗って白兎神社に到着。

因幡の白うさぎの舞台となった場所だ。

このうさぎは鮫を騙して、仕返しに皮を剥かれてしまったらしい。痛そう。

平日の朝は、人が全然いない。

うさぎの石像がたくさん並んでいる。

この池でうさぎが身体を癒やしたらしい。

一年中常に水位が一定なのだそうだ。

たくさんの緑が広がっている。

11:10 白兎海岸

神社を回り終え、しばらく白兎海岸で過ごすことにする。

人が一人もいない海岸は初めてかもしれない。

まさしく海を一人占めだ。

時間を気にせず、ずっと波の音を聞いていた。

心が豊かになっていく感覚があった。

あの鳥居は一体何なのだろう……

13:00 武蔵屋食堂

鳥取には素ラーメンなる食べ物が存在する。

うどんの出汁に中華麺を合わせたものだ。

天かすを加え、胡椒をドバドバかけて食べるらしい。

それを求めて「武蔵屋食堂」に入店。

正直、大体味の想像がつくと僕は期待していなかったのだが……。

うまいぞ!!

出汁が言語化できない美味しさで困惑する。

旨味は立っているが濃くも塩辛くもない。

しみじみとした優しい味わいだ。

麺も本格的でしっかりスープを絡め取る。

薄切りカマボコと刻みネギもいい。

美味しかったので、胡椒を加えず普通に完食してしまった。

13:20 らーめん道場 太鼓判

商店街を歩いていると、牛骨ラーメンのお店を発見。

鳥取は牛骨のスープが有名なのだ。

テールスープのようなまろやかな味わい。

クリーミーなコクが特徴的だ。うまい。

満腹になり、温泉を目指して歩き続ける。

この写真が結構気に入っている。

川に映る雲が好きだ。

のどかな天気だなあ……。

14:00 鳥取ぽかぽか温泉

2kmほど歩き、「鳥取ぽかぽか温泉」に到着。

露天風呂やサウナが広く快適だった。

しっかり足を伸ばし、歩き疲れた身体を存分に癒やす。

名前の通り、身体がぽかぽかになった。

16:30 や台ずし 鳥取駅前町

バスを待つ間、生のイカを求めて「や台ずし 鳥取駅前町」に。

時間があまりないので四貫だけ注文する。

綺麗な仕上がりだ。

マグロのフォルムが美しい。

そしてうまい。やはり寿司はいいものだ。

さっと食べて店を出る。今度来た時はたくさん注文したい。

バスを待っていると、急に雨が降る。鳥取は結構夕立が多いそうだ。

お土産に梨ゼリーを買い、現れたバスに乗り込む。

さらば鳥取。いいところだった。

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……と思っていると、ふと近くの居酒屋の看板が目についた。

そこには、「モサエビの刺身 白イカの刺身」という文字が。

クソオオオォオォォ――!!!!!

憤慨する僕をよそに、無情にもバスは走り出していった。

終わり

鳥取では一人で自然に触れる、静かな時間を過ごすことができた。

魚介類も最高で、人もそこまで多くない。

一人旅をゆっくりと過ごしたいなら、かなりの穴場だと思う。

いつかもう一度行ってやる……絶対にだ……!

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